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ローカルディスク上に一時的に(セッション内で有効)あるいは持続的に(セッション間で有効)保存されてWebサーバとクライアント(つまりブラウザ)との間で交換される断片情報(あるいは現在の使用法では,ローカルな領域内でクライアントが利用することもできる断片情報)のことをCookieと呼びます。
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通常,Cookieには,利用者の氏名,User ID,e-mailアドレスのような,利用者が自分で入力・選択した個人情報や,ブラウザの状態などのような,やはり利用者の利用形態に関する情報やからなっています。
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例えば,掲示板で投稿したら次回からは自動的に氏名とe-mailアドレスとが入力されていた,なんてのは,ブラウザのCookie機能のおかげです。
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あるいは,音楽CDとか書籍とかをインターネット経由で買う時なんてのも,本人確認のために,Cookieが利用されています。
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このような情報は,サーバ側を通じて第三者に流出するかもしれませんし,クライアント側の端末を通じて第三者に流出するかもしれません。
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また,これはCookieの規格上の問題ではなくクライアント(つまりブラウザ)のプログラムの不具合に起因するものですが,特定のブラウザにおいては,そもそもの通信相手のサーバとは全く別のサーバがこのような個人情報を入出することができるということもありました。
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Internet Explorer 5.5 / 6は,──
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セッション内で一時的にローカルディスクに保存されて──このことをInternet Explorer 5.5 / 6は“保存されない”と表現しています──,Internet Explorerが終了されると自動的にディスクから消去されるようなCookieと,
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セッション間で持続的にローカルディスクに保存されるようなCookieと
──を区別しています。
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一般論としては,セッション内で一時的にローカルディスクに保存されるCookieは,自動的に削除されるのですから,クライアント側から情報が流出する問題は少ないのかもしれません。
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けれども,その場合にも,共用の端末などでなんらかの理由でInternet Explorerを終了することができない場合には,Cookieが共有の記憶領域に保存されている限りで,後の利用者があなたの個人情報を取得することが可能になるかもしれません。
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また,そもそも,Cookieが共有の記憶領域に保存されている限りでは,あなたと同時に別の端末を使用している利用者が別の端末から共有領域にアクセスして,あなたの個人情報を取得してしまうかもしれません。
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メニューバー上で,“ツール(T)”/“インターネット オプション(O)...”を選択します。すると,“インターネット オプション”ダイアログボックスが表示されます。
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“インターネット オプション”ダイアログボックス上で,“セキュリティ”ページを選択します。
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“セキュリティ”ページ上で,“レベルのカスタマイズ(C)...”ボタンにアクションを与えます(例えば,クリックします)。すると,“セキュリティの設定”ダイアログボックスが表示されます。
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“セキュリティの設定”ダイアログボックス上で,“設定”リストから“Cookie”/“コンピュータに保存されているCookieの使用許可”/“無効にする”ラジオボタンをオンにします。これによって,
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また,なんらかの理由でInternet Explorerを終了することができない場合には,同じく“設定”リストから“Cookie”/“セッションごとのCookieの使用許可(保存なし)”/“無効にする”ラジオボタンをオンにします。
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メニューバー上で,“編集(E)”/“設定(E)...”を選択します。すると,“設定”ダイアログボックスが表示されます。
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“設定”ダイアログボックス上で,“カテゴリ”リストから,“詳細”/“Cookie”を選択します。すると,“設定”ダイアログボックス上に(視覚的環境では右半分に)“Cookie”設定欄が表示されます。
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“Cookie”設定欄上で,“Cookieを無効にする”ラジオボタンをオンにします。
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当然ですが,掲示板などにおいては,Cookieを使わないと,セッション毎に毎回同じ内容を入力しなければならず,非常に不便です。
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更に困ったことに,現在のB2C商取引のビジネスモデルは,ブラウザでのCookie機能の利用を前提していることが多く,その場合には,そもそもこのような商取引に参加することさえできません。
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セキュリティ上の理由からCookie機能を使いたくない場合にも,Cookieの受入を拒絶するのは,共用の端末からインターネットにアクセスしている場合,しかもご自身の(保護されている)専用領域にCookieを保存することができない場合に限る方がいいと思います。
もしあなたが,別のページに貼られたリンクをたどって,同じウィンドウで(つまり,新しくウィンドウを開いたのではなく)このページに移動してきたのであれば,直前に閲覧していたページに戻るのには,以下の手順をご利用ください。──
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もしあなたがお使いのブラウザが,ツールバーの“戻る”ボタン,“←”ボタン,“Back”ボタン,あるいはメニューバーのメニュー,あるいはコンテキストメニュー,あるいはキーボードショートカットなどを通じて,直前に閲覧していたページに戻る機能を提供しているならば,その機能を利用してください。
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もしなんらかの理由でそれが不可能であるならば,そしてもしあなたがお使いのブラウザがあなたがこれまでに訪問したページを記録する“履歴”機能を提供しているならば,ブラウザの履歴機能を利用して前のページに戻ってください。