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第61回(99年度第5回)ISM研究会

日時:06月27日(日曜日)
      14:30〜

場所:立教大学5号館2階
      院生控室

TEXT:『明日を支配するもの』
      ドラッカー著
      ダイヤモンド社,1999年3月

範囲:第5,6章

報告:今井 祐之(第5, 6章)

※今回も,ドラッカーの最新作である『明日を支配するもの』を読んでいきま
す。当初の予定では,前回(06/13)にこのテキストは終わるはずでしたが,
残念ながら終わりませんでした。

 ドラッカーは極めて魅力的な思想家であり,その批判は容易ではありませ
ん。従って,今後,批判的理論の一定部分は,優秀であれば優秀であるほど,
誠実であれば誠実であるほど,ドラッカーに取り込まれてしまうということも
十分にあり得ると思います。そこで,この研究会では,今のうちに,ドラッカ
ーを理論的に徹底的に批判しておきたいと考えています。

 今回の範囲について言うと,第3章で問題になった変革主体は,第4章で取り
扱われた情報技術の媒介によって,具体的には知識労働者として規定され直さ
れなければなりません。何故ならば,ドラッカーの社会変革論においては,特
別な変革主体としてのプロレタリア前衛の存在が絶対的だからです。そこで,
第5章では,知識労働者が特別な変革主体である所以が説明されています。

 これは非常に重要な章だと思います。何故ならば,ドラッカーのそもそもの
出発点は,個別的資本の直接的生産過程の内部において現れたところの,労働
する諸個人の振る舞いの変化であり,それこそが知識労働の出現だったからで
す。ドラッカー理論においては,知識労働こそが,私的労働の止揚と私的所有
の止揚を通じて社会を客体的に変革していくはずだったのであり,また知識労
働者こそが,この客体的変革を自覚化させるべきプロレタリア前衛であるはず
だったと思います。

 第6章では,ドラッカーはプロレタリア前衛としての知識労働者に社会変革
=自己変革を訴えかけています。一見すると,この章はかなり馬鹿馬鹿しいも
のに見えるかもしれません。けれども,何故にドラッカーはこのような馬鹿馬
鹿しい説教を垂れなければならないのかということは,きちんと整理しておく
必要があると思います。

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 今後の予定日は,以下のとおりです。

07/11

 99年度前半期はこれで終了する予定です。(もちろん,希望者がいれば夏休
み中も継続しても構いません)。予定を立てるときに参考にしていただければ
幸いです。

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 なお,日曜日には5号館敷地の表門は開いていないかもしれません。左に迂
回して,日曜日でも開いている通用門から5号館敷地に入ってください。ま
た,5号館建物についても,立教通り側の入り口は日曜日には開いていませ
ん。通用門を入ってから5号館を迂回し,池袋駅側に見える入り口(下図の
“‖”)から,5号館建物に入ってください。

  ││                        ││
  ││      ┌──────┐  ││
  │ 通用門 │            │  ││
  │  (○)  │   5号館   ‖  ││
  ││      │            │  ││
  ││      └──────┘  ││
  ││                        ││
─┘└─────表門(×)───┘└──────
(立教通り)                        ←池袋駅から
───────────────────────

 立教大学付近の地図が欲しい方は,今井までその旨,お申し付けください。
至急,地図を郵送いたします。

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 ISM研究会では,今後,取り挙げてほしい──あるいは取り挙げるべき──
テキストの候補を募集しています。いいものがありましたら,お教えくださ
い。予定では,今回で『明日を支配するもの』は終わるはずです。ですから,
今回の研究会の終わりに,次回以降のテキストを決めたいと考えています。

 なお,予定では,前半期はあと一回しか例会がありません(もちろん夏休み
中に例会を開催してもいいのですが)。ですから,前半期については,できれ
ば一回で読み終わるテキストの方がいいと思います(06/13の例会で了承済
み)。その他に,もちろん後半期の初っぱなに読む予定のテキストを,前半期
中に決めなければなりません。

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 ひょっとすると,Outlook Express 5というメーラをお使いの方には,この
メールの中のロゴの部分と地図の部分とが見にくいかもしれません。私はJIS
で定義されている一般的な文字コードしか用いていません。ですから,そのよ
うな症状を経験された方は,先ずこのメールが表示されているOutlook 
Express 5のメッセージウィンドー上でメールの本文(body)全体を選択
し[*1],次にクリップボードにコピーし[*2],最後にお好みのエディタ・ワー
プロに貼り付けてください。必ず読めます。

[*1]メールの本文全体を選択するには,(i)メニューか
ら“編集(E)”/“すべて選択(A)”を選ぶか,(ii)キー
ボードから“[Ctrl]+A”を押すか,あるいは (iii)マウ
スの右ボタンをクリックすると現れるクィックメニュー
から“すべて選択(A)”を選ぶかしてください。

[*2]クリップボードにコピーするには,(i)メニューか
ら“編集(E)”/“コピー(C)”を選ぶか,(ii)キーボー
ドから“[Ctrl]+C”を押すか,あるいは  (iii)マウス
の右ボタンをクリックすると現れるクィックメニューか
ら“コピー(C)”を選ぶかしてください。