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 追伸です。

>「憲法音頭」には、解説や踊りの振り付けの紙も展示されている。
>
> 15年にわたる戦争と暗黒の世から"平和"や"自由"の叫びが、国民の喜びと希望
>が聞こえてくる。

 わかります,この気持ち。人より少しだけ想像力が豊かすぎるのですね。振
り付けを見ると,「国民の喜びと希望が聞こえて」きてしまうのですね。で
も,悲しいかな,ここは遅れた国,日本。他人よりも感性が強い人は排除され
てしまいがちです。

>記念館の若い女性に、「あのね、今年のはじめの国会でね、憲法調査
>会が設置されて、今の憲法を変えようという議論が始まるので、もしかしたら憲
>法が変えられていくかもしれないが、平和憲法ができたとき、こんな歌がつくら
>れていたということは、とても貴重なものです。本当に無理を言ってありがとう
>ございました」と、憲法に思いを込めてお礼を言った。

 わかります,この気持ち。「若い女性」を見ると,アカの他人であっても,
溢れんばかりの気持ちをにぶつけずにはいられないのですね。でも,悲しいか
な,ここは遅れた国,日本。「記念館の若い女性」にとっては迷惑以外のなに
ものでもなかったでしょう。

>「おいらはうかれてポンポコポンのポン」と晋平の歌を口ずさみな
>がら五線譜と音符で飾ってある「音符の道」を歩いて駅へ。

 わかります,この気持ち。人目があろうとなかろうと,口から湧き出てくる
歌声をもはや止めずにはいられなかったのですね。でも,悲しいかな,ここは
遅れた国,日本。真っ昼間から駅前で「おいらはうかれてポンポコポンのポ
ン」を歌っていると,麻薬取締法違反で逮捕される危険があるのです。

 いつの日か,ロッテルダムのように,みんな昼間っから「おいらはうかれて
ポンポコポンのポン」が歌えるような明るい国にしたいですね。工場でもオフ
ィスでも学校でもカルチャースクールでも,男性も女性も,大人も子供も,さ
ぁご一緒に,ハァー,「おいらはうかれてポンポコポンのポン」。