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 ISM研究会の皆さん,今井です。皆さんご承知の通り,日本の新聞では,世
間を騒がせる大事件が起こると“識者”がコメントを述べのが慣例になってい
ます。このようなコメントの中には,“さすがは識者の方の発言だ”と思わせ
るような,われわれの魂を揺さぶり,溢れる感動に言葉を失うものも少なくあ
りません。

 外務省の松尾 元要人外国訪問支援室長が機密費の使い込みで競走馬を買っ
ていたのは,皆さんご存じだと思います。──
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/article/kimitsu/200101/26-08.html

 てゆーわけで,本日のエモーショナルな言の葉。

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馬にとっても背信だ(競馬記者出身の作家 吉永みち子
さんの話)

……馬主は……購入した馬の競走生活を全うさせる義務
と責任がある。馬主が途中で責任を放棄すると,馬たち
は出走できなくなり路頭に迷う。公費の私的流用は,
……国民への背信行為だし,……馬への背信行為にもな
る。

──朝日新聞夕刊,2001/01/26,4版,27面

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 「馬への背信」,「競走生活」を全うする,馬が「路頭に迷う」……作家な
らではの,生き生きと躍動する言の葉と言えるでしょう。